ごあいさつ

EFFECT GEAR について

店主ご挨拶

 これまでは、メーカー様、商社様、楽器店様の修理を、専門にお受けして来ました。
この度、修理だけでは無く、自ら製造も手掛ける事に致しました。
 また近年は、ユーザー様が修理を直接、修理業者へご依頼すると聞きます。
 2012年3月より、有限会社LEGSにて受付を開始しました。受付お問い合わせは、こちらまで。※現在はご紹介頂いた方からのみ、お受けしています。
 店舗は御座いませんし、店主一人で行っていますので限られた対応となりますが、興味を持たれましたら是非お問い合わせ下さい。
(所在地は、東京スカイツリーと両国国技館の中間地点になります。)

エフェクト・ギア店主:大須賀 康宏

修理対応製品

 過去には、アンプ、エフェクターのみならず、マイクやワイヤレス機器のような小物から、PAアンプやミキサー卓まで、キーボードを除く多種多様の修理経験が有ります。部品や資料の点から、現在ではギター、ベース・アンプやアナログ・エフェクターが中心となります。
・修理実績の有る、主なアンプのブランド
ampeg, CRATE, FENDER, GALLIEN-KRUGER, LANEY, Marshall, Music Man, RIVERA, SUNN, TRACE ELLIOT, 国産ビザール(汗), 他

おまけ

 子供の頃から電気が好きで、将来は電機メーカーへの就職を目指して電子工学を学びました。その時に机を並べたのが、アキマ・ツネオです。この悪い友達(笑)の出現により、人生の岐路は大きく変わりました。神田商会に呼び出されたのも、此奴のおかげです。
 神田商会退社後に、開業してから20年目(2010年現在)となります。見た目は若い(笑)ですが、おじさんです。流行りには疎いです。
常に丁寧な修理を、心掛けています。早い・安いは、得意としませんです。(爆)

こんな事も

開業する前には、こんな事もしていました。


◎1985-1990年のお話。

 神田商会在職時代です。アフターサービス部門に属していました。一流海外アンプ(Ampeg, CRATE, GALLIEN-KRUGER, LANEY, Music Man, RIVERA, SUNN, TRACE ELLIOT)の国内総輸入元として取り扱う商品と、FENDER JAPANやMAXON(当時は神田商会がサービス窓口でした)を中心に、広範囲かつ膨大な量の商品を修理しました。数多くの海外メーカーとの係わりは、今日の修理や商品開発に大いに役立っています。それらは、なかなか体験する事の出来ない、大変に貴重な経験でした。
 また時代はバブル期でも有り多忙な中、修理だけに留まらず数々の商品開発は、FENDER JAPAN、日伸音波製作所、富士弦楽器製造(現フジゲン)や韓国KIMANSONなどとの係わりまでに広がりました。
 他には、GRECOモニターのプロミュージシャン、PRINCESS PRINCESS、DEAD ENDやKILLER MAYなどの機材改造も行いました。


○アンプ


MA-10

・FENDER Japan MA-10

 初めて仕事でアンプの音作りをした、思い出のミニ・アンプです。当時はまだ、音が出ます程度の物が多く、これのサンプル品も例外ではありませんでした。おもちゃのアンプですが、部品の定数を変更して、ギターアンプらしい音に仕上げました。爆発的ヒットとなり、世界に向けて沢山売れました。

LVG-10

・WASHBURN LVG-10

 前作のMA-10では、部品の定数変更という限られた手法での音作りでしたので、おもちゃとは言え、まだ音を良くする余地がありました。このミニ・アンプでは、ハードロックを演奏する事にこだわって、回路を新規に設計しました。前作ヒットのおかげです。(笑)
販売は国内でしたが、評判が良くこれも沢山売れました。後に中身はそのままに姿を変えて、英国の某メーカーのミニ・アンプに化けたようです。私には一銭も入りませんでしたが。(泣)

・FENDER Japan SQUIERシリーズとWASHBURN Live シリーズ

 二つのシリーズの生産が、韓国で本格的に始まりました。低価格路線まっしぐらです。
この時期の少し前から、技術面の師匠・林芳明氏(現:林クラフト)とご一緒に仕事をさせて頂くようになりました。 低価格とは言え、音にはこだわり、手は抜きませんでした。師匠に御同行頂き、韓国のスピーカー製造工場へ行き、専用の物を開発しました。これにより、他社の韓国製アンプとは一線を画す物となりました。
 後にはデザインを変えて、他のメーカーや楽器店オリジナルとしても生産されるようになりました。

・FENDER Japan FAT シリーズ

 1980年代は、真空管の供給が衰退する一方でした。そのような中で、念願の真空管アンプの音のデザインを担当する事が出来ました。ヘビィメタル全盛の時代に、今で言うクランチなサウンドにこだわりました。 従来からのフェンダーらしいクリーンな音色とマーシャルのようにギターの低音弦が潰れない心地良いアンプらしい歪を目指し、回路の構成は私が決め、全体の回路と実装を設計したのは、元エルク電子のエンジニアです。
 スピーカーはフェンダーUSAに習って、エミネンスを採用しました。本当はセレッションにしたかったのですが、当時の諸事情により他に選択肢はありませんでした。
 反省点はブライト・スイッチの効果を、TWIN REVERBに比べて控えめにしたため、効きが悪いと言うご指摘を頂きました。万人向けにデザインするのは、難しいと思いました。
 高価なスピーカーの採用と国内生産という事もあり、高額なアンプとなりました。在庫を売り切るのには、長い年月が掛かったようです。
昨今、オークションでは比較的高値で落札されているようで、気に入って下さる方が未だにいらっしゃるようで、うれしく思います。


○ベース・ギター内蔵サーキット


・GRECO PJB

 このころ、ベースアンプで流行っていました、いわゆる"ドンシャリ"サウンドを、9V電池での動作に最適化してベースに内蔵しました。
後継モデルにあたるPXB(フェニックス・ベース)にも使われました。

・GRECO JJB

 当時は、韓国生産の小型アンプが沢山売れました。小型アンプでも十分な低音が楽しめるように、比較的ポイントでの低音ブースを取り入れ、TREBLEとBASSを独立して設計しました。また、大型アンプでも本格的に使えるように、ピックアップも専用の物が開発されました。
コントロールの構成は、Pickup Balancer、Treble、Bass、Master Volumeです。
 プロのミュージシャンが使用するには、強力過ぎる低音ブーストでしたので、実はモニターのミュージシャンへは、個別にブーストの量を調整していました。

・FENDER Japan PBAC

 ピエゾ・ピックアップと言うと、どうしても音が硬くて"キンキン"した、それらしく無い音です。サンプル品もそうでした。師匠にアドバイスを頂き、回路に手を入れました。低音が鳴り、出来るだけ豊かなサウンドになるよう仕上げました。


MA-10 & LVG-10

MA-10 & LVG-10