サイトを訪れて下さる方の中に、"Fender Japan FAT"の検索キーワードで訪れる方が多く見られます。想像するにオークション等での情報を得る目的ではないかと思います。オークションでの価格は物の割には高価で、私自身も未だに手にしていません。
Fender Japan FATの検索でヒットされるサイトの内容を見て、FATに関わった一人としてFATについて記述して置きます。
FATの名称には、Fender All Tubeの略称と命名者(私ではありません)の思いの"fat=太い"の2つの意味が有ります。
コンボ・タイプのアンプでは、スピーカーも含めたトータルの音がアンプの音色です。カタログではUSAエミネンス社と共同開発したFATシリーズ専用のスピーカーという事ですが、実はエミネンスの標準ラインアップからの選択でした。私としてはセレッションを搭載したかったのですが、そこは大人の事情という事です。
アンプ部分の音色的狙いは、Fender Twin ReverbとMarshall 2203です。出音がそうなっているか?とは別として、狙ったのは明確にこの2機種の音色です。ヴィンテージな音色では無いです。
音色と言うのは、人によって違った捉えられ方をされる事も有りますが、有り得ない物に例える方がいらっしるのも不思議に思います。

アンプを発売してから早一年、まだ製作していないジミー・ペイジの使用アイテムが有ります。その一つがFUZZのTone Benderです。SoundーⅣのブライト・スイッチに"for T.B."と入れたので、放置はいけません。そこで、何かしらのTone Benderを製作しなければ・・・となりました。
アンプを一から作るのは、本当に大変でした。製造事業の届け出を済ませてから、完成までに1年以上が過ぎてしまいました。何とか発売 まで漕ぎ着けたのも、私に力を貸して下さった仕事の出来る方々のおかげです。お名前は出しませんが、感謝の意を表したいと思います。